うわさのズッコケ株式会社の主要登場人物
ズッコケ三人組
ハチベエ(八谷良平)
小柄で色黒、スポーツは万能だけど勉強は苦手。行動力はあるがせっかちでおっちょこちょい。
ハカセ(山中正太郎)
やせ型、らっきょう頭にメガネがトレードマーク。読書が大好き、探究心が旺盛で知識も豊富だが、なぜかテストの点はいつも悪い。
モーちゃん(奥田三吉)
身長158センチ、体重63キロの大きな体。何をするにもゆっくりのんびり、優しくてみんなに好かれる。
花山第二小学校6年1組のクラスメイト
中森晋助
ラーメン屋の息子でごくごく真面目な性格の男子。3人組と仲が良く、インスタントラーメン作りが得意。
荒井陽子
長い髪を二つ結びにしている美少女。安藤圭子、榎本由美子と仲が良く、合わせて美少女トリオと呼ばれている。成績が良くスポーツも万能、ハチベエから好かれているが、性格は若干きつい。
安藤圭子
ショートカットでボーイッシュな容姿。快活で面倒見の良い姉御肌で少々口うるさい。
榎本由美子
日本人形のような顔立ち。クラスでNo.2の美少女と言われている。明るく社交的でおっとりした性格。
ミドリ市花山町(ハチベエたちの住んでる町)の住人
八谷勝平・よね
ハチベエの両親。商店街で八百屋を経営している。よく口喧嘩をしているがなんだかんだと仲が良い。
奥田タエ子
モーちゃんの姉。高校1年生の16歳。明るくさっぱりとして性格で、モーちゃんに負けず劣らず大柄な体型。
島田淡海
現在の日本の油絵画壇では5本の指にはいる有名人。ミドリ市に訪れ、創作活動に勤しむ。
うわさのズッコケ株式会社の簡単なあらすじ
釣り客で賑わう港で、弁当やジュースを販売すれば儲かるのではないかと考え、お弁当会社を設立した3人組。最初は自分たちのお小遣いから始め、そのうちクラスメイトから資金を集め株式会社にし、事業を拡大していく。順調に滑り出したように見えたが…
うわさのズッコケ株式会社の起承転結
《起》うわさのズッコケ株式会社のあらすじ①
9月も10日ばかり過ぎた日曜日の朝、近くの港に釣りをしにきたズッコケ三人組。3人の目当てはカタクチイタシと呼ばれる、夏の終わりに現れるイワシの大群である。どんな初心者にも釣れるということで、子供を連れた家族が非常に多く、たくさんの釣り人達が、広い港の海岸沿いを埋めつくしている。帰宅後、大漁に釣れたことを家族に自慢するハチベエ、お昼ご飯を食べるのも忘れて夢中で釣っていたこと話すと、近くに飲食店が無いため、商売をやると儲かるのではないかと、父からアドバイスを貰う。
《承》うわさのズッコケ株式会社のあらすじ②
早速次の休みの日に、かき集めた3人のお小遣いと、クラスメイトから借りた幾分かの資金を元手に、お弁当やジュースを売り歩く。お昼を一時間ほど過ぎた頃には全ての在庫を売り捌いてしまうほどの好調ぶりであった。利益が出ることがわかったため、株式会社を設立し事業を拡大しようと、提案するハカセに賛同する、ハチベエとモーちゃん。次の日の放課後、クラスメイトを集め株式会社を発足させたことを発表し、株主になってもらえないかと頼む。社長は一旦ハチベエに収まったが、ハカセやモーちゃんの人望のおかげで必要な資金は調達することができた。日曜日、前日に仕入れておいた、飲み物や、カップ麺、コンロや、途中で買ったお弁当を自転車に積み、暇だったからと手伝いを名乗り出たクラスメイトの、中森晋助を加えた4人で港に向かった。
《転》うわさのズッコケ株式会社のあらすじ③
カップ麺の作戦が功を要して、今度もお昼過ぎには全ての在庫を売り捌くほどの好調ぶり。それにより株式の追加発行や、カップ麺ではなくインスタントラーメンを作る、といった事業拡大していく。インスタントラーメンの試食会、注文用のトランシーバーの購入や、釣り客からの要望が多かったビールの購入など、試行錯誤をして盛り上がっていく。しかし、満を持して挑んだ3回目、港に着いて直ぐに異変に気づくハチベエ。なんとイワシのシーズンが終わっていたため、前回までの釣り人の賑わいが完全になくなっていたのである。インスタントラーメンやビール、ジュースといった大量の在庫、株主総会での追及など問題に頭を抱えるハチベエだった。
《結》うわさのズッコケ株式会社のネタバレ!!
モーちゃんはラーメン担当だったため、大量の在庫を押し付けられそうで困っていると、姉のタエ子の計らいで、高校の文化祭でラーメン屋を出店する許可をもらって来た。文化祭の間に在庫を全て売り尽くすために、クラスメイトで株主の美少女トリオや、田代信彦らが手伝いを申し出てくれた。文化祭は二日間、果たして在庫は全て捌けるのか、株式会社の存続はどうなるのか、社長ハチベエの席は守られるのか!!
うわさのズッコケ株式会社の感想
私が小学生の時に読書にハマったきっかけのズッコケ三人組。その中でも特にお気に入りの「うわさのズッコケ株式会社」。表紙はちょっと味気ないですが、個人的にはシリーズトップ3にはいる面白さだと思います。お金儲けをして徐々に事業を拡大していくワクワク感。仲間とアイデアを出し合い試行錯誤していく様。あらすじを書くために20年ぶりぐらいに読み直しましたが、あっという間に読み終えてしまいました。おすすめの一冊です。