ズッコケ山賊修業中のあらすじとネタバレを紹介! 作・那須正幹 絵・前川かずお

児童書

著者;作・那須正幹 絵・前川かずお

ズッコケ山賊修業中の主要登場人物

ハチベエ(八谷良平)
小柄で色黒、スポーツは万能だけど勉強は苦手。行動力はあるがせっかちでおっちょこちょい。

ハカセ(山中正太郎)
やせ型、らっきょう頭にメガネがトレードマーク。読書が大好き、探究心が旺盛で知識も豊富だが、なぜかテストの点はいつも悪い。

モーちゃん(奥田三吉)
身長158センチ、体重63キロの大きな体。何をするにもゆっくりのんびり、優しくてみんなに好かれる。

堀口雅春
みどり市に住む大学生。ガールフレンドとドライブデートに行くための練習を、ハチベエたちにお願いする。

ズッコケ山賊修業中の簡単なあらすじ

 ドライブデートの練習に付き合わされて、山の中で迷子になったズッコケ三人組と、同じみどり市に住む大学生の堀口青年の4人。早く帰りたいのに、気づいたらどんどん険しい山道に。やっと灯りが見えたと思ったら、まるで山賊みたいな怪しげな男たちに囲まれてしまった。彼らはいったい何者なのか、無事にうちに帰れるのか、そしてドライブデートはうまく行くのか、4人に危機迫る!

ズッコケ山賊修業中の起承転結

《起》ズッコケ山賊修業中のあらすじ①

 雪もちらつき始めた12月の日曜日。明らかに新米ぽいドライバーの運転する車中に、冴えない顔のズッコケ三人組。本当ならもう家にいる時間なのに、ドライブの帰りに道に迷ってしまい未だ帰れず、そればかりかどんどん険しい山道に迷い込んでしまった。ドライブデートの練習に付き合って欲しいと堀口青年に頼まれて、安請け合いをしてしまったことを後悔するハチベエ。いつものごとく巻き添えの、ハカセとモーちゃん。半ば諦めかけていたときに、はるか前方で灯りが見えてきた。少し希望が見えてきたと、喜んだのも束の間に、気づいたら山賊のような格好をした男たちに囲まれてしまう。多勢に無勢、なす術無く山賊たちの住処に連れ去られてしまった。

《承》ズッコケ山賊修業中のあらすじ②

 この山賊たちは、古来より人里離れたこの土地に住んでおり、定期的にハチベエたちのような里方からきた人を補充して、一族の世界を保ってきたのであった。しかし、たまたま通りがかっただけで、連れ去られて、一族に加えられるのはどうにも納得できない4人は、なんとか脱出できないかと日々頭を悩ませていた。ただ、中での生活は思ったより充実しており、街中の喧騒から離れた生活も、意外といいものだなと考え始めるメンバーもいたり、いなかったり…

《転》ズッコケ山賊修業中のあらすじ③

 連れ去られてから一月以上経った頃、来た時からずっと練習していた祭りの本番が近づいてきた。普段は里から出られないが、祭りの間は外に出られることを知った3人は脱出作戦を計画する。しかし、捕まった場合は全員打首だと聞いて少し怖気ついてしまう、でもこっちには堀口青年がついているから何とかなると、気持ちを強く持って祭りに挑むことに。

《結》ズッコケ山賊修業中のネタバレ!!

 祭ばやしの隙をついて逃げ出した3人は、息も絶え絶え交番に駆け込み、助けを求めることに成功した。しかし、なぜか家に連絡をさせてくれる様子がないと、違和感に気づいたときには、山賊たちが交番まで追ってきていた。驚いたことに山賊の一味は、周辺の村とも上手く交流をしており、交番のお巡りさんですら、山賊の息がかかっていたのであった。山まで連れさ戻されてしまうと、打首の刑が待っている… 果たして、無事に家に帰ることができるのか!そして堀口青年は一体どこへ行ったの?

ズッコケ山賊修業中の感想

 現代の日本にもしかしたらいるかも知れない山賊。しかも全く閉ざされた世界ではなく、周辺の村とも上手くやっている様子が妙にリアリティがあるなと感じます。結果的には堀口青年は自らの意思で一族のもとに残りますが、その理由もどこかわからないでもない気持ちになります。子供の時には分からなかった、堀口青年に様子の変化を楽しみながら読むのも面白いと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました