ズッコケ怪奇館 幽霊の正体のあらすじとネタバレを紹介! 作・那須正幹 絵・前川かずお

児童書

著者;作・那須正幹 原画・前川かずお 作画・高橋信也

ズッコケ怪奇館 幽霊の正体の主要登場人物

ハチベエ(八谷良平)
小柄で色黒、スポーツは万能だけど勉強は苦手。行動力はあるがせっかちでおっちょこちょい。

ハカセ(山中正太郎)
やせ型、らっきょう頭にメガネがトレードマーク。読書が大好き、探究心が旺盛で知識も豊富だが、なぜかテストの点はいつも悪い。

モーちゃん(奥田三吉)
身長158センチ、体重63キロの大きな体。何をするにもゆっくりのんびり、優しくてみんなに好かれる。

徳大寺邦光
三人組のクラスメイト。パソコンに強く、ハカセたちの頼み事も快く引き受けてくれる。

ズッコケ怪奇館 幽霊の正体の簡単なあらすじ

 数年ぶりに車を購入した、ハカセこと山中正太郎の家族4人は、新車購入記念で初ドライブに行くことに。しかし、ドライブ中に通ったその道は「暗闇坂」と呼ばれる心霊スポットになっていた。何事にも研究熱心なハカセはさっそく調査に乗り出すことにした。幽霊を目撃したという同級生や、暗闇坂の近くに住んでいる住人に聞き込みを行っていくと、どうやら過去に起きた事件が関係しているのではないかという情報をつかむ。そんなころ、同級生が乗った車が、幽霊を見た影響でハンドル操作を誤り交通事故を起こしてしまう。幽霊の存在にしり込みをするハチベエとモーちゃんだが、ハカセは俄然やる気に。果たして幽霊はほんとにいるのか?

ズッコケ怪奇館 幽霊の正体の起承転結

《起》ズッコケ怪奇館 幽霊の正体のあらすじ①

 数年ぶりに車を買った山中家の4人はさっそくドライブに行くことに。しかし、ドライブ中に通ったその道はネットで少し前から「暗闇坂」と呼ばれている心霊スポットになっていた。そこで噂の発生どころを探っていくと、どうやらネットが発生元らしい。パソコンに詳しい同級生の徳大寺にお願いをし、パソコンで調べてみると「ミツルの怪奇館」という掲示板を見つけた。そこには暗闇坂のことが書かれておりどうやらここが発信元であろうと検討を付けた。そして、次の休みの日にハカセのお父さんに連れて行ってもらい、暗闇坂まで現地調査に向かうことにした。そこにいた若者たちに話を聞くと、どうやら幽霊のようなものを見たという証言も得ることができた。

《承》ズッコケ怪奇館 幽霊の正体のあらすじ②

 割としつこい性格のハカセは一回の調査では満足せず、次の日も二人を誘い現地調査に赴いた。今度は近隣住民に聞き込みを行ったところ地元の人たちは暗闇坂と呼んでおらず、心霊現象の話題も迷惑をしているようだった。そしてどうやら、心霊現象もネットの噂程度で、話の発端も以前そこで交通事故で亡くなった人の話に、尾ひれがついた程度ではないかという一応の結論はでたのであった。だが一件落着と思われたのも束の間に、次の日ハチベエたちの耳に驚きのニュースが飛び込んできた。同級生が乗った車が、幽霊を見た影響でハンドル操作を誤り交通事故を起こしてしまったというのだ。流石のハチベエも幽霊の存在にしり込みをし、心霊現象の調査を断念することを提案するが、ハカセは俄然やる気になってしまった。

《転》ズッコケ怪奇館 幽霊の正体のあらすじ③

 次の日学校にいくと、「ミツルの怪奇館」に最新の出来事である、交通事故の記事が書いてあるのがわかり、この執筆者の正体が気になりだしたのであった。その後、モーちゃんのお母さんが執筆者の知り合いであるということが分かったため、何とかお願いをし、「ミツルの怪奇館」の執筆者に会いに行くことになった。ハカセは「ミツルの怪奇館」の執筆者は勝手な想像で男だと思っていたが、実は大学に通う若い女の人で、民俗学を学ぶ学生だった。そこでズバリ、幽霊や妖怪について本当にいるのか問てみると、民俗学的にはそれらをすべて真実と受けとめ、なぜそれが広まったかを調べるという。それを聞いたハカセは、自分の探求心がくすぐられるのは興味本位や野次馬根性ではなく、民俗学というれっきとした学問であると行くことが分かり、大いに感動したのであった。

《結》ズッコケ怪奇館 幽霊の正体のネタバレ!!

 家についてたハカセは、もう一度現地での調査と、聞き込みをするために父親に頼み込み、暗闇坂へ連れて行ってもらうことに。そこで、前回はなかった道路の上空を横断する針金を見つけるのだった。その日の夜、三人組は暗闇坂へ出向き、針金を設置した犯人を突き止めるために集まった。ハカセの推理では犯人は、この針金を使い、暗闇坂の心霊現象を起こしていたのだった。待つこと30分ほど、夜の23時頃、大きなテルテル坊主のようなものを抱えた人物が現れた。その人物はテルテル坊主を使い、走ってくる車を脅かしており、ハカセはその瞬間を逃さずカメラのシャッターを押した。フラッシュで一瞬あたりが照らされたときにそこに現れたのは・・・

ズッコケ怪奇館 幽霊の正体の感想

 幽霊、心霊、怪奇現象系のシリーズを立て続けに読んでます。妖怪大図鑑でも思いましたが、タイトルの怪奇館の要素はなんか薄い?笑 ついでに、幽霊の正体という文言も割とネタバレ感ありますね。でもそのおかげで、ストーリーの最初から、誰が幽霊騒動の犯人なのか、ホームズ並みに真剣に探していました。今回は、珍しくハチベエが幽霊の正体を暴くことに躊躇するなど、いつもと違う様子もうかがえます。個人的には、民俗学の観点では幽霊、妖怪、怪奇現象の類は真偽のほどは暴くことなく、なぜそのような話が伝承されているかということに重きを置く、ということに少し感銘を受けました。

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