ズッコケ恐怖体験のあらすじとネタバレを紹介! 作・那須正幹 絵・前川かずお

児童書

著者;作・那須正幹 作画・高橋信也

ズッコケ恐怖体験の主要登場人物

ズッコケ三人組

ハチベエ(八谷良平)
小柄で色黒、スポーツは万能だけど勉強は苦手。行動力はあるがせっかちでおっちょこちょい。

ハカセ(山中正太郎)
やせ型、らっきょう頭にメガネがトレードマーク。読書が大好き、探究心が旺盛で知識も豊富だが、なぜかテストの点はいつも悪い。

モーちゃん(奥田三吉)
身長158センチ、体重63キロの大きな体。何をするにもゆっくりのんびり、優しくてみんなに好かれる。

ハチベエたちの家族

八谷勝平・よね
ハチベエの両親。商店街で八百屋を経営している。よく口喧嘩をしているがなんだかんだと仲が良い。

奥田タエ子
モーちゃんの姉。高校1年生の16歳。明るくさっぱりとして性格で、モーちゃんに負けず劣らず大柄な体型。

山中正之助
ハカセの父親。高校卒業まで友之浦に住んでいた。

山中寅之助・智子
ハカセの祖父母。友之浦で昔、夫婦で校長と教頭をしていた。

ズッコケ恐怖体験の簡単なあらすじ

 花山第二小に通うズッコケ三人組。今度は夏休みを利用して、ハカセの祖父母の家にお泊りすることに。そこで地元の子供たちと一緒に、村のきもだめし大会に特別参加したのだが、どうやらハチベエが幽霊につきまとわれ、そして取りつかれてしまった。こんなにおとなしい(?)というかなんかにやられてしまっているハチベエを見たことがない。何とか助けようとするが、代々伝わる村のタブーが今明かされる。友之浦に伝わる恐怖、そして切ない体験・・・。

ズッコケ恐怖体験の起承転結

《起》ズッコケ恐怖体験のあらすじ①

 今年の夏はハカセのおじいちゃんのうちへお泊りすることに。電車や車を乗り継ぎ3時間弱、芦葉半島の友之浦というところにある村へやってきた。早速海で泳ぎ、魚釣りをし、そしておじいちゃんおすすめの友之浦神社の探検をしていると、突然中から異様な姿の、よぼよぼな老婆と出くわした。そして、ハチベエの方を指さし、「お前がおたかの亡霊を呼び寄せたのじゃ! 早く友之浦から出ていけ!」と怒鳴られれしまった。

《承》ズッコケ恐怖体験のあらすじ②

 次の日の夕方、友之浦に住む子供たちと肝試しをするために、お寺に集まった三人。一人ずつ、探検をしていくのだが、ハチベエだけが戻ってこない。みんなで探しに行こうとしたそのとき、フラフラになったハチベエが帰ってきた。しかしどうやら道に迷ってしまい、昔建てられていた、長者屋敷という屋敷の方へ迷い込んでおり、そこで幽霊を見て帰ってきたというのだった。本人はいたって平気なのとは裏腹に、肝試しを急遽中止し全員帰宅することに。そして、1週間滞在する予定のおじいちゃんの家も突然予定ができてしまい、2日間ほどで帰宅することになってしまった。

《転》ズッコケ恐怖体験のあらすじ③

 友之浦からもどり、ひとしきり幽霊話もしたあと、さすがのハチベエもそのことには触れなくなった8月の中頃、今度は三人で市民プールに来ていた。ひとしきり泳いだ後、プールのふちで休んでいると、突然ハチベエが何かに取り付かれたかのように、うわ言をしゃべり始めたのだった。ハカセは自分の田舎で起きたことである幽霊問題に責任を感じ、友之浦のおじいちゃんに連絡をしてみることにした。

《結》ズッコケ恐怖体験のネタバレ!!

 おじいちゃんの話によると、おたかの幽霊を再度調べ村を挙げて供養することになったそうで、そこにハチベエたち三人も参加することになった。そして、おたかの幽霊話について、調査結果を聞いていると、突然ハチベエがまたもや何かに取り付かれたようになり、屋敷の裏にある空き地で一心不乱に穴を掘っていたのだった。そして、「息子が、息子のハチベエがこの中に・・・」と完全に女の声で叫んだのだった。そして、穴の中から、大きな石室がでてきて、中を覗いてみると、・・・

ズッコケ恐怖体験の感想

 私がこの記事を書いているのが、夏真っ盛りというのもあり、幽霊、心霊系を4作連続で読んでいます。前回の学校の怪談も面白かったのですが、これもなかなか面白い。横溝正史のようなおどろおどろしい世界観も児童書の中にうまーく取り込んでいると思います。作品内では人は死んでいますが、それは大昔の話、それが恐怖心をうまいぐわいに和らげてますね。でも最後は少し切ない気持ちにもなりました。学校の怪談と合わせて夏に読むのをおすすめします。

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