ズッコケ妖怪大図鑑の主要登場人物
ハチベエ(八谷良平)
小柄で色黒、スポーツは万能だけど勉強は苦手。行動力はあるがせっかちでおっちょこちょい。
ハカセ(山中正太郎)
やせ型、らっきょう頭にメガネがトレードマーク。読書が大好き、探究心が旺盛で知識も豊富だが、なぜかテストの点はいつも悪い。
モーちゃん(奥田三吉)
身長158センチ、体重63キロの大きな体。何をするにもゆっくりのんびり、優しくてみんなに好かれる。
奥田タエ子
モーちゃんの姉。モーちゃんに負けず劣らず食べるのが好きな高校生。
宅和先生
頭の薄くなった小男。ハチベエたちの担任。
ズッコケ妖怪だ図鑑の簡単なあらすじ
瀬戸内海に面するみどり市は比較的暖かい土地柄であったが、今年の12月は珍しく積雪があり、モーちゃんとハカセの住むアパートにも薄く積もっていた。近所を散歩していた2人は、そこで不思議な足跡を見つけた。ハチベエやクラスの友達に話しても相手にされなかったのだが、徐々に団地の住民を巻き込んで怪奇現象が起こるのであった。真相解明に立ち上がった三人組だったが、巨大な火の玉に包まれてしまい危機一髪!!団地の住民を恐怖のどん底に追い込んだ妖怪の正体はいかに?
ズッコケ妖怪大図鑑の起承転結
《起》ズッコケ妖怪大図鑑のあらすじ①
瀬戸内海に面する比較的温暖な土地柄のみどり市に、珍しく雪が積もった12月の中頃。ハカセとモーちゃんは早起きし散歩をすることにした。花山団地群の中で、小高い丘の上に古くから立っている1号棟の近くまで来てみると、どこから来たのかわからない犬の足跡が、薄く積もった雪の上に無数に広がっていたのである。早速ハチベエやクラスのみんなにも話してみるが、あまり興味がなさそうにしている。しかし、ぽつぽつと怪奇現象の情報が出てくると、それが6号棟に集中していることがわかり、徐々に興味が湧いてきた三人であった。
《承》ズッコケ妖怪大図鑑のあらすじ②
冬休みも近くなった頃、モーちゃんのお母さんが忘年会帰りに1号棟の前を通ると、全部の部屋の窓から明るい光が漏れているのを発見した。次の日ハチベエとハカセにのことを報告し、早速その日の夜に4人でアパートに向かうと、確かに昨日と同じように全部の窓が明るくなっていた。みんなが躊躇している間に、ハチベエはアパートへ走り出しなぜか鍵の開いていた部屋に、突撃してしまった。残された3人もハチベエに釣られるように続き部屋の中へ入り障子を開けると、突然部屋いっぱいの火の玉が現れた。あっけに取られている間に4人は炎に包まれ、熱さや苦しさ、自分の体が焼ける感覚を感じるまま気を失ってしまった。しかし、気がつくと近くの池の中に浸かって全身びしょ濡れになっており、それどころか傷ひとつない状態でそこにいたのだった。
《転》ズッコケ妖怪大図鑑のあらすじ③
昨日の出来事てが冷めやらぬころ、ハカセの家にハチベエが訪ねてきて、花山団地のあった場所に昔、墓があったのではないかという興味深い情報をもってきた。後日ハカセは花山団地を造成したときの墓の移動先である、妙蓮寺というお寺を訪ねた。そこで和尚さんから、墓ではなく石碑であること、それは「ごくろう塚」と言われており、稲を荒らす害虫を追い払うための法要を、石塚の前で行っていたことが分かった。そして、「ごくろう塚」、一説には「ごんくろう(権九郎)」という名前がなまった呼び方ではないかという情報も掴むことができた。
《結》ズッコケ妖怪大図鑑のネタバレ!!
真相に近づきつつあるが、花山団地の怪奇現象も日々増えており、引っ越しを考えている住民も出てきているほどになっておりもどかしい状態が続いていた。そこへ宅和先生から権九朗の正体は化け狸で、石碑はその狸を祭ってあることが分かった。しかし、権九朗の妖術が恐ろしいため、首を石碑の近くへ埋め、胴体を花山八幡宮へ埋めていたのだが、誰かが首と胴体を揃えてしまったため怪奇現象が起こるようになってしまったのだった。三人は化け狸と戦うため、知り合いの飼っている犬を集め、最後の勝負をするために1号棟へ乗り込んでいったのだった。果たして、権九朗との決着は?権九朗の骨を集めたのは誰なのか?
ズッコケ妖怪大図鑑の感想
恐らく初読だと思うのですが、正直にいうとそんなに面白くなかったなーというのが感想です。妖怪大図鑑の要素もかなり薄かった気がしますし。何より、ズッコケ三人組が謎や問題を解決して物語が進んでいくシーンが他作品に比べると少なく感じました。
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