あやうしズッコケ探検隊のあらすじとネタバレを紹介! 作・那須正幹 絵・前川かずお

児童書

著者;作・那須正幹 絵・前川かずお

あやうしズッコケ探検隊の主要登場人物

ハチベエ(八谷良平)
小柄で色黒、スポーツは万能だけど勉強は苦手。行動力はあるがせっかちでおっちょこちょい。

ハカセ(山中正太郎)
やせ型、らっきょう頭にメガネがトレードマーク。読書が大好き、探究心が旺盛で知識も豊富だが、なぜかテストの点はいつも悪い。

モーちゃん(奥田三吉)
身長158センチ、体重63キロの大きな体。何をするにもゆっくりのんびり、優しくてみんなに好かれる。

四国に住むおじさんとおばさん
ハチベエの親戚。夏休みになると毎年遊びに行っている。

彦田源ニ
ハチベエ達が漂着した「ガイコツ島」の住人。

あやうしズッコケ探検隊の簡単なあらすじ

 四国に住むハチベエのおじさんの家に、夏休みを利用して泊まりにきたズッコケ三人組。急遽できてしまった退屈な時間、勝手におじさんのボートを拝借したらあっといまに遭難。なんとか陸に到着したと油断している隙に、今度はボートだけ沖に流される。持ち前の行動力と、3人の持ち味を活かして無人島ライフがスタート!なんだか慣れてきたなぁ、と思っていたらとんでも無いものと遭遇…果たして生きて帰れるのか?夏休みの最高の思い出が始まる。

あやうしズッコケ探検隊の起承転結

《起》あやうしズッコケ探検隊のあらすじ①

 毎年夏休みを利用して、遊びにきている四国に住むおじさんの家に、今年はハカセとモーちゃんも誘って3人で3泊4日のお泊まり。しかし、急遽おじさんに予定ができてしまい退屈な時間を持て余してしまう。せっかくの夏休みに申し訳ないと、焦ったハチベエはおじさんのボートを(勝手に)借りて島へ遊びに行こうと誘う。ハチベエに流されるままにボートに乗った3人。そしたら本当にボートごと流されてあっという間に漂流、そしてどこか分からない無人島へ遭難してしまう。

《承》あやうしズッコケ探検隊のあらすじ②

 最初は言い合いもしていたが、喧嘩していても助からないことがわかっていたため、直ぐに気持ちを切り替えてサバイバルに挑戦。3人が得意分野でそれぞれ活躍していき、ハチベエは海での漁、ハカセは住環境を整えたり、島の地図を書いたり、モーちゃんは少ない調理器具や食材で、どうやって美味しくするかの工夫うに明け暮れる。そんな中、自分たちがいったいどこに流れ着いたのか、ハカセのお手製の器具を使用して天測したところ、太平洋の真ん中あたりということがわかり、落ち込んでしまう。

《転》あやうしズッコケ探検隊のあらすじ③

 無人島にきてから1週間ほど経ったある日、いつもの如く海岸沿いで食料を探していたハチベエは、目の前の草むらに獣道のような、明らかに自然にできたものではない道のようなものを発見する。次の日朝からそこを通り探検していると、明らかに人間の残した痕跡を発見して大喜。3人が希望に満ちた気持ちでいると、突然草むらから、メスライオンが飛び出てきて大慌てで逃げ惑うことに。しかしモーちゃんだけが逸れてしまい、ライオンに食べられてしまったのではないかと心配していると、日が暮れる直前に元気な姿でモーちゃんが現れ、しかも、島の反対側に人が住んでいることまでわかった。

《結》あやうしズッコケ探検隊のネタバレ!!

 島にいたのは彦田源ニというおじいさんで、1人で島に住んでいたところ急にライオンが現れ、片足を食べられるという大怪我を負っていた。島に助けが来るのは4週間後、しかしライオンは毎日現れるためどうにかしないと食べられてしまう。手負のおじいさんを残して島を離れるわけにはいかないので、4人でライオンを捕獲する作戦を思いつく。敵は百獣の王ライオン、一方こちらは、片足の無いおじいさんと、小学生が3人。相手にとって不足はない、生きるか死ぬかの大勝負、ライオンを捕獲して無事残りの夏休みを満喫できるのかいざ、捕獲作戦開始!

あやうしズッコケ探検隊の感想

 ズッコケ三人組の中でも特に好きな話です。この話を読んでから、「ロビンソン・クルーソー」や「十五少年漂流記」などの無人島遭難系を読み漁ったのは思い出深いです。遭難した後の四国のおじさんの立場や、3人の家族のことを考えると気が重いですが、単純に自分たちだけでサバイバルを乗り切っていく様は、どうにも小学生時代の自分にはかっこよく見え、何度も読み返した一冊です。夏休みの読書感想文の宿題にどうでしょうか?

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